ネオンの輝きが変なことに巻き込まれたことを忘れさせてくれる。
「残念だったな。」
「くそ~」
この光景は最近では良く見かける・・・・。
先輩は、点方式ではいつも容赦はしていないみたいだ。
点方式を仕掛けられたら大会の出場者らしい。
僕は、これまで仕掛けられたことは無い。
先輩曰く、「弱そうだから」らしい。ぼ、僕も頑張っているんです!!
そんなことを考えているとさっき負けた男が僕のテーブルに付いた。
僕は普通に接した。って言っても普通じゃないやり方なんて知らないんだけどね。
僕の手は皆を一網打尽に出来て僕はチップを回収していた。
男は煙草を咥えていた手を僕に突きつけながら
「おい、点方式を知っているな。」
「え、ええ」
僕は、豆鉄砲を食らった様な顔になっていたに違いない。
僕は、他プレイヤーに説明しつつするかを聞いていった。
そこに男が横からいちゃもんをつけて来るので他プレイヤーは不服に感じて去っていってしまった。
僕は少しため息ながらもカードを配る。
僕にはなんにも技みたいなのがないので運だけで・・・って思っていたのが悪いのか男は坦々と勝って行き掛け金は増える度に全額で仕掛けてくる。
見る間にテーブルにはチップが積み重なっていき、人垣が出来てきた。
僕の手は、2。プレイヤーは5。
男は、迷わず全額を勝ちに賭けた。
僕はさっきから気になっていることがある。
この人は、カードを配った後右腕についている腕時計をしきりに触ります。
でも、今度は触ろうとしなかったのです。
僕は、不思議に思いつつもカードを捲ると男が少し驚いたように見えたその後腕時計を弄りだそうとしたので僕はプレイヤーのカードを捲った。
そう、僕の手は11で男の手は10だったのです。
勝てると余裕を見せていたんでしょう・・・男は舌打ちをして店から出て行きました。
僕の肩にポンと手を置かれたので驚いて振り返ると先輩がニヤリと笑いながら
「負けるかと思ってたのにな~ありゃ~三流じゃなく四流は難いな」
そう言って、ポンポンと肩を叩いて控え室に向かっていく先輩を見ながら・・・
僕のことを褒めていたのか、貶していたのかを考えていた。
ネオンが輝いているうちに僕は点方式を行う大会に参加してしまったことが広まり
僕の一日はまだ終わらないのでした。
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